ramenhenzinのブログ

鶏 豚 魚介 カエシ 啜り命

「魚介スープの杉樽しょう油ラーメン」麺肴 今日から

2018年9月20日 PM21時30分訪問

 

昨夜に引き続き「麺肴 今日から」

f:id:ramenhenzin:20181231075641p:image

「人力俥」から向かいました

途中、車中で「麺屋十郎兵衛 盛岡南店」のレビューを完成させ投稿
次のレビューは「らぁめんサンド」の「昆布水つけ麺」、あの全てが覆された美味しさの感じをどう表現出来るのか?とか考えてると頭が痛くなり、色々考え事をしていたら、もう21時過ぎ

f:id:ramenhenzin:20181231075727p:image

「麺肴 今日から」は夜遅くまでやっている為、安心だが、美味しいモノはなるべくベストコンディションで味わいたいモノです

いい感じで腹を空かせ、有料パーキングに停めて向かいます

 

昨夜
佐々木店主に「最高の冷しでした!今日明日明後日と岩手食べ歩きする為、明日夜も伺います」と告げて、退店
「さてさて、憶えていてくれてるだろうか?」と「麺肴 今日から」へ入店

 

先客は若いサラリーマン風の団体が1組
カウンターは0
当然、迷わずカウンターへ着席

 

こちら「麺肴 今日から」は確かに女性が立ち寄り難い場末の引き語りのような場所にあるかもしれません
しかし
これだけ落ち着くというかこれだけ一杯飲みたいなと思えてしまう雰囲気のお店の感じは、自分史上初めてかもしれない

 

ラーメンは当然素晴らしいが
軽く一杯飲むには、味は超最高、値段も良心的、絶対オススメなお店です
2件目、3件目の落ち着いたお店の最高の模範という処でしょうか?

f:id:ramenhenzin:20181231075938p:image

飲みの締めに岩手でもトップクラスのアニマルオフ無化調ラーメンが宴会の最後に食べれるのですから、絶対絶対オススメ過ぎるお店です

自分も次回訪問時は、翌朝まで運転しない状況を作り、こちらで呑みたいものです
というより、今一番お酒をゆっくり呑みたいお店、圧倒的1位です

 

佐々木店主に「いらっしゃい」と告げられ、どうやら憶えていてくれたっぽいなーと勝手に認識

メニュー
正直、佐々木店主が作る多段階加熱製法のアニマル系食べてみたい気持ちが圧倒的でしたが、尊敬するマイフォロワー様の「魚介醤油がオススメですよ、オススメですよ…オススメですよ…オススメですよ…」が頭の中で何回も響いて(笑)魚介醤油を注文


「魚介スープの杉樽しょう油ラーメン」 700円

f:id:ramenhenzin:20181231075838j:image
10分程で着丼
葱の包丁の入れ方とそれに伴う盛り付けがとてもとても麗しい
青葱と白髪葱
ただ単に葱と言えばそれまでですが、この葱が佐々木店主の手にかかると凄い一品に変貌

シャキシャキ食感と味変が面白い細切りメンマ

チャーシューは下記
①低温調理の鶏ムネ肉チャーシュー
→シットリは勿論、肉の旨味まで感じるスパイシーな凄いチャーシュー
②低温調理の豚肩ロース肉チャーシュー
→噛む毎に肉の旨味が豊潤に広がる絶品低温調理豚チャーシュー
③もう一つは親鳥チャーシュー?
→柔らかい食感、さりげなく鶏の旨味を添えてます

f:id:ramenhenzin:20181231075908p:image
魚介とは
背黒煮干、白口煮干、鯵節(たまに平子煮干…季節によって、仕入れにより必然的変動有)、羅臼昆布、椎茸等の魚介スープ

上記「等の」中の食材別での「適正な火入れ」たる「多段階加熱製法」が一流

簡単に言えば、食材全部「めんどくセーなー高い高級食材だから大丈夫だぜー」とか言って、寸胴に食材全部ブチ込み弱火で数時間は誰でもできる事、ガス代さえ払えば俺でも出来る所業(笑)で、高い食材使えば、それなりの味になるよ(笑)

だが
それでは、素材の良さが誠には出ないし、せっかくの高級食材に失礼

要は
食材によってベストの温度と時間を見つけ出すのは、完全に並大抵では不可能

多段階加熱製法
これにより各魚介のベストの旨味がクッキリ表情を表してくるスープ

そして
クッキリ表情を持った出汁を、そこからブレンド
ここも難しい
ブレンド後の姿でやっとスープです

このバランスの中での其々の食材の旨味がクッキリ
これ本当、圧倒される腕でクッキリが凄い旨味です

f:id:ramenhenzin:20181231080025p:image
スープをいただきましょう

f:id:ramenhenzin:20181231080102j:image
おーーーー煮干の旨味がサイレントながらクッキリクッキリ
まずこの時点で、火入れの丁寧さに圧倒される
コクとなる油が全く無いんだよーと大声で叫びたくなる旨味(笑)

そして
佐々木店主にとっては、温かいラーメンも冷しラーメンも関係ないんだと認識
油がほぼ無いのに両方とも旨味クッキリです

この方
サラッとこういう難解をやっちゃいそうで恐いくらいの腕です

f:id:ramenhenzin:20181231080102j:image

醤油ダレは
国産大豆と自然塩を使い樽で自然発酵で熟成させた生しょう油というだけあって、ナチュラルさの極みながら、キレもあり醤油感が香り立つ絶品のカエシです

・醤油と煮干の香りの部分での共鳴
・水に溶け込んだ醤油の円やかな塩分
・程良いシャープさが昆布の甘味とバランス

素晴らし過ぎるアニマルオフ無化調無脂のスープです
無化調にほぼ無脂でこれ程の味に未だ出会った事がありません!

f:id:ramenhenzin:20181231080051p:image

啜ると煮干の香りを強くまとってきます
おいしいー

f:id:ramenhenzin:20181231080051p:image
若干、長方形の黄色い中加水麺は意外にモチモチ
麺量と麺の食べ応えが、上記スープに食べ応えを与えています
温かいスープも良いが、この麺は冷しの方がピッタリとも改めて認識

f:id:ramenhenzin:20181231075908p:image
有り難くスープをレンゲで掬い味わい
または、丼持ち上げ飲み込む

上記を繰り返すと
レンゲで掬った方が「麺肴 今日から」のクッキリ繊細共存を味わえると実感

完飲

f:id:ramenhenzin:20181231075838j:image
そしたら
店主が「食べ歩いてるんですか?」と話しかけてくれました
自分「昨日今日と歩いてます。今日は6食目です。明日も昼まで盛岡います」
店主「笑、凄い食べ歩き方ですね」
自分「詰め込みました。しかしアホです。やり過ぎです(^◇^;)」
店主「でも楽しそうじゃないですかー…」
自分「アニマルオフ無化調無脂ラーメン、今日も至極絶品の一杯ですね。ここまでの無化調ラーメンは他に無いかもしれませんよー。しかも出汁がクッキリしてる所が更に凄いと思います」
店主「ありがとうございます。笑顔(笑顔がとても素敵な方です)」

…その後、ラーメンのマニアックなやりとり…盛岡のラーメンの歴史をたくさん教えていただきました…ただベストコンディションじゃなかったのが心残りだー(笑)…

店主「いずれは、蕎麦粉を使った自家製麺、やってみたいですよー」
自分「流石です。凄い処に着目してますね(山形冷し談義の話の後の流れです)」

自分「冷しの出汁の標準の出し方が凄いと思いました。こんな各食材がクッキリ表現してくる冷しは今まで食べた事がないです」
店主「笑…温かいスープは温度管理が其々違うけど、冷しは冷しと一つに決まってるから逆に楽ですよ」

とサラッと言う佐々木店主(^◇^;)

サラッと凄い事やってのける方だ

 

ついつい時間を忘れ語り合い、滞在時間は1時間半となり、23時頃退店

佐々木店主、ラーメン談義に付き合ってくださりありがとうございます
勉強になります

 

そして
大変、美味しくいただきました
ごちそうさまでした