ramenhenzinのブログ

鶏 豚 魚介 カエシ 啜り命

「冷しラーメン」ラーメン屋 トイ・ボックス

2018年8月21日 13時頃訪問

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浜松町から山手線で上野へ、上野から日比谷線で三ノ輪へ到着

 

外待ちは0
入店するとL字型に狭い店内

 

東京のジワジワ攻めて来る暑さと連日のウォーキングによる疲労から、流石に「冷やし」が食べたくなってました

 

入店するとすぐ券売機があります

 


「冷しラーメン」800円を購入し発券

 


1000円投入したが、お釣りが100円しか出てこなかった為、ホールの誘導担当店員さんに「すいません。お釣り100円しか出てきませんが…」と言うと、厨房の店主さんが無言で出てきて券売機を開けて、「はい」ポンっと100円渡され、ホールの誘導担当の店員さんに食券渡す

 

特に席の誘導を受けなかった為、「どこでもいいのですか?」と店主さんじゃないホール担当の方に尋ねると、店主さんに「いやココ!」と入口側の空いた席に座るよう誘導され着席(笑)

 

 

此方の「冷やし」は皆さん評価が非常に高く、東京で一番美味しい「冷やし」と語られてる記事を良く見ます

ラーメンの面構えに丼の形状、更にはスープ「水、鶏」というスタイルから、勝手にイメージしていたのは、ロックンビリーS1嶋崎順一氏のラーメンの影響を強く受けてるなという事
後で調べたら、実際に嶋崎氏の下で修行した事があるみたいですね

配膳される迄の店主の動きを見てますと、やはり湯切りのテボの形状も嶋崎氏と同じ、湯切りのやり方も影響を受けてる感じがビシビシ伝わってきます

ほどなくして着丼

 

 


「冷しラーメン」(醤油) 800円

 

 


鉢が荘厳としていて静かにかっちょいいです(有田焼?)
見た目はシンプルながら非常に綺麗なビジュアル
低温調理の鶏ムネチャーシュー2枚
大葉、ミョウガ、白髪ネギ、穂先メンマ

醤油ラーメンのスープは「鶏、水」だけに上面の脂は鶏油か?と思って、掬って呑んだら違いました
拡張する芳ばしい魚介のコク、煮干オイル
煮干オイルが「水、鶏」のスープ上で旨味コクとして絶妙な役割で拡がりを魅せている
素晴らしい…「冷やし」でここまで繊細さを保ちながら、味覚に訴えて来るスープは初めてかもしれない
先ずは、単純にスープが冷え過ぎて無いから、味覚に繊細に表現してくるのだと想像
キレッキレの醤油ダレのカエシと煮干オイルのコクを伴う香りが華やか
そして
鶏がしっかりとスープの厚みとしての仕事をしていて、鶏が味の伸びをしっかり支えていて醤油と煮干を際立たせている印象
繊細な味わいで極めて美味しい「冷やし」のスープです
というよりお見事という感じですね
「冷やし」も無化調スープだと思います

鶏ダシは、水+「川俣シャモ、会津地鶏名古屋コーチン」等のガラや丸鶏から抽出
過去には山水地鶏(佐野実氏が契約農家と独自に開発)も使用との事

 

 



細ストレート麺のビジュアル
しなやかで一本一本が長く「啜り」を楽しめる麺です
スルスルと滑らかに口内に入ってきて、適度にモッチリでシコっと噛み切れます
加水率は中加水麺、35〜38%辺りでしょうか
切り刃は情報によれば、18番手に平打ちで厚みを減らしてるとの事ですが、ビジュアルは22番手以下の極細に見えます
確かに22番手以下だと、このコシは生まれない
スープと麺のバランスも素晴らしく、絶品の「冷やし」です
醤油と煮干が絶妙に融合し、その旨味と風味が麺に絡み、たまらない「啜り」です
冷やしに「ミョウガ、大葉、白髪ネギ」も脇役ながら和が香り素晴らしい
穂先メンマはシャキシャキ感、半端じゃない
鶏ムネチャーシューはシットリ肉厚

 


結論から言って
今まで食べた「冷やしラーメン」で1番美味しかったです
「冷やし」ながら、お見事!としか言いようがないスープの繊細な表現力
そして難解ではなく、わかりやすく美味しい
「水、鶏」スープに煮干オイル、そして醤油ダレ
これらが其々、きっちり役割分担をして、わかりやすく旨味を訴えて来る

 

 

詳細は控えますが
普段味以外の部分はそれ程気にしない自分が開いた口が塞がらず残念だったのが
味は一流ですが、嶋崎氏のスタイルを勘違いして吸収されてるのか?理不尽な接客の人間的稚拙さ幼稚さが甚だしい部分
確かに味が良ければ、客は付いてくるし、その味が目的で客は食べに行く
量を売るのではなく味を売る(佐野実氏の名言)
その通り
しかし、それは対人に接する上で人として最低限の振る舞いをクリアーして、初めて上記名言が意味を成すのであって、ただ味が良ければ他はどうでもいいとは違うと思います
一流の味を売るには人としての最低限の器が伴っての事
こんな人としての最低限の基本的過ぎる事項、大人が大人に語る事自体改めて極めて億劫ですが、余りに稚拙に感じた為、見逃せませんでした
そして、その人としての最低限必要な部分が伴わなければ、抜群の味は逆に諸刃の剣にもなり兼ねないのだと改めて思わされました
味は抜群なのに、それに見事に反比例するかの如く、接客以前の人としての最低限の振る舞いが圧倒的に欠けてて非常に残念です
味は一流でも人としての最低限の器が伴わないのは、食す側の味にも悪く影響するのだと良くも悪くも認識させられた一杯
例えば、禁止事項の貼り紙のように食べる上で入店から退店までに店側がお客に求めるルールみたいなのを店内に潔く貼り紙されれば納得の行く話
それが無い、現場のオペレーションでも事前の誘導が無いのに、事が起きてからわからせようとする威圧の様な振る舞いは、接客以前に人として極めて稚拙ですし、お金を払ってまでそれを味わい喰らうお客はひたすら幼稚さに付き合わされて、ただ単に気分が悪いだけです
その振る舞いが、美味しい一杯を提供する故の拘り強さの象徴、一本芯が通っての事と勘違いされてるのなら、それは大きな間違いで、そんな振る舞いに何もカッコイイものは無くただ単に相手を気分悪くさせるだけの単なる人間性の圧倒的欠落に過ぎないのだと常識的観点で思います

 

 

しかし
味は抜群、極めて美味しい「冷やし」でした
ごちそうさまでした