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鶏 豚 魚介 カエシ 啜り命

「怒濤の煮干豚骨」(7月16日~22日迄の限定)麺屋十郎兵衛 盛岡南店

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7月16日 AM9時頃訪問

「麺屋十郎兵衛 盛岡南店」
秋田県大仙市 花火の街大曲 に本店を構える麺屋十郎兵衛 自家製麺佐藤 の 暖簾分けのお店

煮干し系からスタートし、ここ最近は豚骨系も加わりその大半が無化調との事です

限定メニューの更新率が半端じゃないという印象を抱いていました
週替わり限定、ゲリラ限定として1日のみ、又は夜のみの突如突発的に限定が登場するという営業スタイル

深夜、お店の場所へ訪問し場所と距離の下調べは事前に確認済
快活クラブから改めてナビを設定し、難なく到着も既に駐車場は満杯
駐車場待ちも1台発生している状況、ハザードランプを点滅させ待つ事10分程で先客が退店し駐車場が空いて停車する事に・・・しかし凄いなぁ基本無休で毎日7:00~14:30 17:30~20:00の営業時間って・・・店主の体調は大丈夫なんだろうか?等、初訪前のしかも食べる前からそんな事を頭に巡らし入店

おーいいですねー
奥行を持ってカウンターのみがずらりと並ぶ造り、スタッフは店主らしき方しか居ません
すべて1人でこなしてます
凄い・・・
しかも情けない事に・・・万札しかない・・・何て気の利かない無頓着な奴なんだ俺は・・・と反省しなが
ら、店主の手が空く隙を見て「ごめんなさいごめんなさい」と何度も恐縮し、店主に両替をお願いする
何一つ嫌な顔をする事無く両替をしていただきました
素晴らしいとこの時点で接客に感動(笑)

さてさて食券機へ立ち向かうもやはり豊富なメニューに又しても翻弄される(初訪問のお店は基本その店のスタンダードを食す主義ですが・・・

迷いに迷って、ゲリラ限定で好評だったという今週限定「怒濤の煮干豚骨」880円を注文(7月16日~22日迄の限定)

お店に居る先客は10名程
店主に食券を渡し、しばし待つ事に・・・流石は走り出しが煮干のお店、煮干メニューのバリエーション半端ないなーと思い、キッチンを見ると店主がすべて手際良くこなしています
あの寸胴はあれであの雪平鍋をこれの為に・・・とか勝手に想像しながら待つ事10分程で「怒濤の煮干豚骨」880円が着丼


「怒濤の煮干豚骨」880円が着丼



小さめの可愛らしい小さめの高台丼
口元が軽くリム状になってます
これはかなり濃厚そうなビジュアルです
しかも岩海苔に玉ねぎとは「燕系ラーメン」的ビジュアル
やはり煮干が香り、食欲はマックス状態です


先ずはスープを一口
レンゲで救うとやはりザラザラしておりドロドロです
口に運ぶと思わず「おーーーーーー」と唸ってしまった(笑)
まずは単純にシンプルに旨いと脳へ落とされる・・・この感じが堪らないです
甘味を伴う旨味の後に塩味がきます
鶏白湯と豚白湯と煮干の融合体がザラザラ濃厚ドロドロ、いやもう濃密というレベルですね
鶏豚白湯は煮干の為に下支えしているというよりは醤油ダレのカエシも含め、全部均等な旨味波で攻めてきます
この一杯も無化調かな?後味に嫌な雑味がありません
スッとしてますね
いやー濃密で旨味が凝縮していて味わい甲斐があり旨い
それでいてサッパリしている

豚バラチャーシュー
厚めで食べ応えがありウマウマです
スープが甘旨味を発揮するが故に醤油ダレの塩味が味変となる一品
これはご飯を掻き込みたくなる男らしい旨さ
岩海苔はスープの風味をグッと上げています
玉葱でシャキシャキ食感味変です

自家製麺
まず麺をスープから持ち上げるとザラザラドロドロ濃密スープがこれでもかと言わんばかりに絡みまっくてきます
啜りますとこれはもう濃厚煮干系好きにはパーフェクトリーゴーゴーヘブンクラスでしょう(笑)
パツパツ系かと思ったら違いました
思ったより噛み応えに弾力がありシコシコしてますしモッチリ感もあります
噛む程に小麦粉の香りと濃密スープを堪能出来、ゴーゴーヘブン状態です
要は、黙って夢中にあっという間に完食してしまう系です
自分はそれを我慢し、じっくりじっくりと味わいました(笑)
切り刃22番手、加水率は26%ではないな・・・27~30%を気候により変動させてる感じだ
低加水で断面は角の中細ストレート麺
特に茹で時間はドンピシャが相性良さそうな麺
まぁ低加水の場合、ドンピシャ相性がほぼだと思いますが、中加水から多加水だと製麺の段階から空気配分と水分配分を調節する事もあるから、その場合茹で時間を短めにしたり長めにしたりとする場合もある
麺は、その日の粉の状態や加水率高低含め、その日の天候に麺は左右されますね

それにしても濃密と言えど、煮干の酸味エグミは感じないな
煮干の旨味と苦味を感じ、白湯が旨味相乗効果で煮干の深みを補助し、甘味の後に塩味でフェイドアウトする
これは何故なのだろう?と思った


甘味は単純に鶏油と醤油ダレのカエシの融合かな?丸鶏と玉葱等の香味野菜かな?昆布かな?醤油ダレのカエシの味醂かな?それか丸鶏が白口煮干のあっさり上品な旨味と相乗効果変化したから甘味となってくるのかな?
でも細部で感じるより全体印象を大きく司る甘旨味だから、カエシかそもそものスープ出汁の丸鶏とか煮干の領域の話な気がす
思った程、全然塩辛くないですし、白湯系煮干のカテゴリーの中では経験した事がない甘旨味波に困惑してしまいます

そこで客は0になり店主の手が空いた所で色々伺います
自分「すいません。切り刃は22番手ですか?」
店主「はい。そうです」
自分「加水率は30%から低め27%辺りで気候により前後調整してますか?」
店主「そうですね。やはり日により違います。27%~30%くらいです」
自分「この鶏豚白湯と煮干と醤油ダレの均等な旨味波は今まで食べた事がない濃厚煮干です。すごく旨いです。煮干豚骨といえど実は豚白湯より鶏白湯の配合の方が若干多いですか?というのも甘味を感じるので・・・やはりこの一杯も無化調ですか?」
店主「はい無化調です。はい配合はそうですね。豚骨より丸鶏の配合のほうが若干多いです。実は鶏のモミジも使ってますよ。甘味も鶏油含め鶏を多めに配合してるからだと思います」
自分「実は宮城から来ました。甘旨味の後に塩味でフェイドアウトする濃厚煮干系は宮城にはありそうで無い濃厚煮干系のブレンドです。非常においしいです」
店主「ありがとうございます。ブロガーとかやってるんですか?」
自分「いえ食べロガーです。この後書き込みますね」
店主「どうぞお手柔らかにお願いします」
自分「いやお手柔らかには書きませんよ(笑)おいしいと思ったそのままを書き込みますよ」
店主「宮城にはヘルズキッチンのバイオレンスニボとか心温のニボラーとかありますよね。それには及びません。僕も食べ歩きしたいですよー。でも本当に時間無くて、休み丸一日すら取れないです」
自分「いやいや何をおっしゃいますか・・・店主が作る濃厚煮干はすごくおいしいです。宮城に無い感じの味だし、すごく好きです。絶対また来ますよ。所で煮干はどういうブレンドなのですか?」
店主「白口2種、平子、いりこです」
自分「なるほどだからサッパリしてるんですね。煮干出汁がきちんと出た上でもさっぱり上品な感じありますもん」
ここまで機械みたいな淡泊なやりとりではありませんでしたが(笑)
等等のやりとりをして、最後に店主に「旨かったです。また絶対来ます」と挨拶し退店
見送っていただきました
申し訳ないです
ありがとうございます

いやーーーーーーーーしかし旨かったなーーーーー
味の旨さは然る事ながら、店主は接客の鏡のような方だ―ーーー素晴らしいーーー


「怒濤の煮干豚骨」これは旨いです

絶対、再訪したいお店です