ramenhenzinのブログ

鶏 豚 魚介 カエシ 啜り命

「塩らぁ麺」らぁ麺屋 飯田商店

2018年10月20日 PM13:30再訪問

 

「醤油らぁ麺」「つけ麺(濃厚昆布鰹水出汁)」を連食した後のPM12:30

至極を連食してちょっと放心状態

 

気を取直し移動

近くの大型スーパーで頭を整理します

 

「塩らぁ麺」は行けそうだが、「にぼしらぁ麺」は行けるだろうか?
せっかくここまで来たのだからと、空腹空腹とイメージするものの、腹は満腹(笑)

宮城に居る馬鹿舌ナイスガイ(ラー友)から「どうだった?」とLineが来ましたが、「どうだった?」と軽く言われ「美味しかった」とは言えるものの、「至極の一杯の為、その何が美味しかったのか?」を簡単に答えられるものではない(笑)ナイスガイをイイ事に全く何てヤローだ(笑)

 

さてさてそんなこんなしてる内に時間はPM13:20

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再度「飯田商店」に戻ります
整理券を持たない一般客が20名程並んでます(^◇^;)
21人目に接続し待つ事20分で入店


「塩らぁ麺」900円

https://youtu.be/F8m-j0SSqPI

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以降の内容はあくまでも個人的見解に基づく感想の為、「飯田商店」が表現する味や目指す処とは相違があります


有田焼の特注丼が「醤油らぁ麺」とは当然違います
先程はコンパクトな形状でしたが、今度は上に向かって広がるような擂鉢のような形状
濃縮感は必要なくむしろ豊潤に味が広がるようにセッティングされたかの如くです

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ビジュアルが至極綺麗
白髪葱と鉢のコントラストが和を以て麗しい
黄色い鶏油が明らかに黄色と分かるほどに透き通った色のスープです

…具材…
ロースチャーシュー
モモ焼豚
鶏ムネ肉チャーシュー
センターに白髪葱と三つ葉が盛り付けられてます
スープ上に輪切りの葱が散りばめられております

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…厳選素材、主な使用食材…カウンター説明書より…
鶏スープ
スープ素材は鶏と水のみです
丸鶏…比内地鶏名古屋コーチン・山水地鶏
ガラ…比内地鶏名古屋コーチン


逆浸透膜システム
水に混入するほぼすべての不純物を取り除く、安心安全なピュアウォーター

…厳選素材、主な使用食材…カウンター説明書より…
塩(塩らぁ麺のタレに使用)
沖縄の「石垣の塩」、「ぬちまーす」、「完全天然塩・海一粒」など4〜5種類の塩をブレンドしております

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スープをいただきます
これがヤバかった
塩、故に色合いのみならず味も透けており、鶏出汁の香りと厚みをダイレクトに味わえます
鶏油は「醤油らぁ麺」とは違い醤油を引き立てる感じではなく、鶏出汁と融合してます
鶏油は鶏出汁の厚みを補助

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そして塩ダレ
塩角を感じず円やかながらも鋭利な甘い旨味が到来するので、昆布かな?と想像するが、昆布だともっと円やかでここまで輪郭ハッキリしてないよなとなり、よくよく説明書を見ると「塩のみではないか!」となる
表現不適切かもしれませんが、無化調なのに化調のような鋭利な甘みを感じます
この無化調の塩ダレの表現力にはビックリです

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・「醤油らぁ麺」は濃厚な醤油感を引き出す為の鶏でしたが、「塩らぁ麺」は塩を引き出す為の鶏ではない感じです
塩のカエシの為、ある種塩を引き出すベースの鶏という考え方も出来るかもしれないが、塩は醤油とは違い、味の底(鶏出汁)を透かすように味わえる、味の底(鶏出汁)をダイレクトに堪能出来る、鶏を引き立てる塩と携えた方が適切、故に鶏出汁と鶏油の鶏の融合体の旨味と香りをガッツリ味わえます

・普通は無化調では不可能とも言える化調のような纏まった旨味(鋭利な甘み)を塩ダレで表現出来ている

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鋭利な甘み、塩そのものが持つ素材本来の甘みをブレンドの中で上手く引き出しているという事なのかもしれない
そして、「塩角があるいわゆる塩気が強い」という概念を上手く使って、塩そのものが持つ素材本来の甘みで塩角を立ててる印象です
なので、昆布や貝などがブレンドされた円やかで奥深いが輪郭に乏しい塩ダレとは違い、塩本来の甘みを使って鋭利な甘みたる塩角を立ててる為、輪郭のはっきりした稀有な塩のカエシと成り得ている印象、このやり方だと普通はキツイ塩気の塩角のみ立ってしまうが見事な技と組み合わせで鋭利な甘み(裏に塩気)を表現出来ている

正直、今まで食べた無化調塩ラーメンでも群を抜いた美味さであり技アリのスープです
塩ダレが塩のみという処も素晴らしい(おそらく…)

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…厳選素材、主な使用食材…カウンター説明書より…
麺素材
客席奥の製麺室で、毎日製麺しております
「はるゆたか」「春よ恋」「きたほなみ」「チクゴイズミ」「さぬきの夢」など国産小麦に、内モンゴル産天然由来のかんすい、沖縄の塩「ぬちまーす」で、小麦の味を引き出します
醤油らぁ麺専用麺、塩らぁ麺専用麺は、卵を使用しております
また、すべてのらぁ麺・つけ麺において、使用小麦・加水量など、専用に打ち分けております

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自家製麺
これもヤバかった(笑)
「醤油らぁ麺」用の麺よりもシルキーな色合いで細いです
スープから持ち上げ麺を啜りますと「チュルチュルチュルチュル」と口内へ運ばれます
舌触りはムースや泡の様、噛めば小麦香り高く、本当に溶けて行くような錯覚の食感、最後はチュルルルンとした喉越しです
切り刃は22番手加水率40%くらいでしょうか?断面は正方形の角
塩ダレの鶏スープとの相性抜群です

食べ進めの中で
贅沢な塩ダレの鶏スープを香り高い新鮮な小麦お粥でいただいてるような錯覚に陥ります

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モモ焼豚
「塩らぁ麺」用に塩で仕上げられ、塩故に「醤油らぁ麺」のモモ焼豚よりも肉の本来の旨味を芳ばしく堪能出来おいしい

ロースチャーシュー
低温調理、相変わらずの広がる肉の旨味にて圧倒的美味

鶏ムネ肉チャーシュー
よくある低温調理で無味無表情のシットリではない、シットリしつつ肉の旨味も堪能できる一級の鶏ムネ肉チャーシュー

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やはり
中盤から後半にかけてもスープの味が変わる事がありません
1番最初に掬い啜った味と同じです
味が変わらないので最後まで新鮮にスープを啜れます

最後は三つ葉の余韻に魅せられ完食

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輪郭がハッキリしている鋭利な甘みのある塩角(もしかしたら、更に麺の甘味も塩ダレと反応し合っているかもしれません)、厚みがあり香り高い鶏出汁と鶏油の融合体、シルキーで塩スープの透明感を際立たせる小麦香るお粥のような塩専用自家製麺

麺をそれぞれ使い分けてる事も見事に光ってますね

この塩の一杯を超える塩ラーメンに果たしてこれから出会えるのだろうか?と塩の到達点を見たような思いです
極上をいただき感無量です
現段階まで出会った一杯の最高点を進呈
ごちそうさまでした

にぼしらぁ麺、食べたかったのですが満腹絶頂で流石に無理でした