ramenhenzinのブログ

鶏 豚 魚介 カエシ 啜り命

「濃厚煮干し」 青森煮干 おりいち 泉店

2018年10月1日 訪問

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「濃厚煮干し」780円
https://youtu.be/FHWJfzQQ3i4


大きめの丸丼です
香り立ちに富む形状の為、芳醇な煮干の香りが立ち昇ります
スープをいただきますと、程良い熱さでサラサラです

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青森煮干という事は
動物白湯スープと炊き出した煮干スープのブレンドと想像していた為、以外な粘度サラサラ感にまず戸惑いを感じます
口に含むと、舌触りは先ずはサラサラしてますが、後すぐにザラザラ感が到来
と同時に
すぐに強めエグミと強めの酸味を舌が認識し、煮干の濃香が鼻腔を突き抜けて行き、一気に口鼻脳が煮干モード全開になります
おー意外だー
もっと白湯感があり、トロトロドロドロなのかと思ったら、粘度は全然サラサラ
塩気は、むしろかなり抑え目な印象(むしろ弱めに感じた、卓上の魚醤のような油そば用の調味料で塩気調整可能)

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化調の感じもほぼ感じず、動物系スープをベースに砕き粉砕した煮干の腑等含めたエグミ含めた旨味がダイレクトに味わえて微笑ましいですね
個人的には醤油の香りと塩気がもうょっとあってもよいかなー(でも、この独特の煮干ダイレクト感が青森煮干なのでしょう)

 

しかし、この動物系スープは何なんだ?
豚骨白湯のような重厚さは皆無だし、鶏の香りもしない
女性店員さんに「このスープ非常に美味しいのですが、ベースは動物系清湯ですか?動物系白湯ですか?」と質問
すぐには返答が出来ず、厨房の男性スタッフに聞きに行ってくれた所、「豚皮」との事
面白いですねー
豚皮だからこんなに軽いのか、むしろ豚皮故に煮干のエグミに味覚が向くようになっている印象
塩気をほぼ感じない為、醤油ダレのカエシすら配合されていないのではと思った程、エグミ酸味中心の味、面白い事に豚皮コラーゲンで相殺されてしまったのか、苦味をほぼ感じません

食べた事がない煮干スープです
新鮮で美味しいです

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自家製麺
太く縮れております
スープから持ち上げますと、煮干粉末とスープが絡み付いてきます
啜るとプルプルプルプルと口内に運ばれて、食感はプリプリモチモチ、喉越しも良いです
面白いのが、麺肌は水分量多めでプルンプルンなのだが、麺の内部は適度に小麦が凝縮しており、食感がプリモチです
加水率判定が非常に難しい麺です
38%多加水ではなく、33〜35%辺りの中加水でしょうか
切り刃は12番手程の極太、縮れが入っており、断面は若干平打ち気味でもあります
太縮れ形状にて、煮干粉末と煮干の濃香をガッチリと持ち上げてくれるし、プリモチ食感に喉越し良好で優秀な自家製麺だと思います

 

2枚のチャーシュー
豚肉と言った方が適切か…
豚バラ肉と豚胸ロース肉かな?白飯に巻き付けて食べたら美味しそうですね
メンマは太め、シャキシャキと食感が良いです
白葱は香り付けというよりも、ザクシャキ食感で食感変を楽しむ感じですね

 

食べ進める中で、男性スタッフさんに詳しい事伺うと
「豚皮をトロトロになるまで火入れし、種類は背黒と平子煮干を中心に粉砕しながら動物系スープと共に炊き上げているとの事、醤油ダレのカエシも配合されてるとの事」そして「好き嫌いがはっきり分かれる一杯」とも言っていました(自ら言ってのける辺りがカッコイイ。中途半端な姿勢では勝負してない感じが伝わって来て、姿勢まで好きになります)

自家製麺の事、聞き忘れた^^;

 

煮干そのものを粉砕したザラザラ感がサラサラ粘度と共存
動物系の出汁に重厚感は無く、むしろ煮干のエグミと酸味に味覚が向くように、煮干と動物系を調合
醤油ダレのカエシはほぼ感じない為、個人的には塩気がもうちょっと欲しい処ではありましたが、その分、煮干のエグミ酸味そのものをダイレクトに極太縮れ麺で啜れるという面白さがありました

そして、やはり好き嫌いがはっきり分かれる一杯と自分も思いました

 

「いづる、濃密な煮干しそば」(東京)「シロクロ、濃厚そば」(岩手)とは、当然違ったエグさがあります
上記は、動物系白湯の厚みをベースに「煮干の強烈なエグミ苦味、重い醤油ダレのカエシによる強い塩気、烏賊煮干の強烈な香り」三重奏という感じですが、「青森煮干 おりいち 泉店、濃厚煮干し」は、ザラザラしながらも粘度は低く、塩気もほぼ感じない為、サラッとした粘度ながらも砕いた煮干のエグミ酸味が強烈にダイレクトです(個人的には、酸味を1番強く感じました)


食べた事が無い煮干ラーメン
実家と職場の10キロ圏内に「青森煮干」を味わえるお店が出来た喜びを感じると共に、次回は淡麗メニューの「煮干し中華」と決めて、帰宅の道を辿るのでした

美味しくいただきました
ごちそうさまでした